xbee3キットを入手、キットを概観する
早々にxbee3を入手しました。ボードやらケーブルやらアンテナやらが付属しているキットを購入、お試しにはちょうどよいです。
xbee3キットを購入
出典:
xbee3はマルチプロトコル対応で、zigbee役割を設定で切り替えられます。過去にはプロトコル毎にzigbee役割毎に購入する必要があったことを記憶している無銭家には、断然に進化したことに驚きです。つまり、このキットを購入することでzigbee, digi mesh, 802.15.4と3つのプロトコルが試せるということです。汎用性を優先しzigbeeを試すことにします。digi mesh, 802.15.4それぞれがどういったものかは別途調べなおすことにします。
キット同梱のSMTモジュール
キット同梱のモジュールはSMT (Surface Mount Type)でした。よく見ると、従来のSMTサイズの基板にMMT (Micro Mount Type)のモジュールが実装されています。せっかくMMTサイズまで小さくしたのに、従来のSMT形状への互換性を保つことを考えた対応なのでしょう。自分にとってもSMTモジュールであれば、過去xbee材が使えることになるので正直嬉しいです。
実は以下の写真はキット同梱の実物ではありません。同梱されていたモジュールはU.FLコネクタを有しており、外部アンテナを取り付ける型式のモジュールでした。
キット同梱のボード
ボードは「XBee SMT Grove Development Board」とシルク印字されていました。
イラストだけど形状は以下のとおり、外寸は72.60mm x 53.68mmとのことです。
ボードの機能
メーカ提供のマニュアルから抜粋させていただきました。この番号毎に機能を確認します。
- SMT用ソケット=恐らく特注ソケット、ヘッダピンのリード部をスプリング形状に加工しSMTを挟み込む機構、パチンと嵌め込む感覚が正直気持ちいいです、基板には穴が開いており、背面から押し出すことで取り外しできます
- Groveコネクタ群=左側に4個コネクタ、上からDIO12, DIO4, AD0, AD3です
- Reset=xbee3のRESET端子に接続、リセットです
- User Button=DIO4に接続、自由に使えそうです
- Commissioning=AD0/CBに接続、コミッショニングする際に押下します
- Loopback=xbee3 UARTをLoopback (Tx->Rx)させることができます
- USB=外部デバイスとUSBで接続し電源と通信で使います
- Battery=バッテリー給電できます、USB給電と切替え機能があります
- Potl=ポテンショメータです、AD2に接続です
- RX/TX=UART Rx,Txのインジケータです
- ASSOC=ASSOC/DIO5に接続です
- ON/SLEEP=DIO9に接続です、状態表示に使えます
- RSSI=RSSI/PWN0に接続です、受信時の信号強度を示します
- USER=DIO4に接続です
- Groveコネクタ群=右側に4個コネクタ、上からDIO1/DIO11/I2C, PWM0, DIO19, DIO18です
Groveボードだけあって、DIO, ADと数個のコネクタが実装されているので+3.3V電源で動作するGroveセンサを使うことができます。SMT用ソケットには短いヘッダも併設されているので、外部に引き出すこともできます。
また用語は後で確認することにします(メーカ提供のマニュアルでご確認いただけます)。
給電構成
USB給電とバッテリ端子からの給電が選択できます。回路をマニュアルから抜粋させていただきました。USB給電が優先され、給電がなければバッテリ給電できます。後段で+3.3Vを生成します。給電選択と書きましたが、USB給電が優先されるというものです。
ポテンショメータ
AD2に入力するDCレベルを調整できます、リファレンス電源も外部から取り込めます。出荷状態ではジャンパが取り付けられているので+3.3Vが接続されています。
UART信号
FT232RLがUSB/UART間を橋渡ししています。USBを介して外部PC等からUARTへの通信ができますが、もし直接UART信号を使いたい場合は、LoopbackコネクタのXBEE_RX, XBEE_TXを使うことができます。フロー制御も外部から行う場合は、SMTを固定しているピンヘッダを使うことになります。
Groveコネクタ群
+3.3V電源のセンサを接続できます。DIO, AD, I2Cが使えます。
次回からxbee3に踏み込みます
おしまい